堀 辰雄

噴水のほとりで――

旧字旧仮名 約1,421字・読了目安3分

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私達は水族館を出ると、觀音堂の裏をすこしばかり歩いた。大きな樹があつた。噴水があつた。鳩が不器用に飛んでゐた。五月の夕暮だつた。 「乞食つて、君、……」 突然、あちらこちらのベンチの上に落葉のやうにころがつてゐる乞食の群を見ると、私の友人が…

作品情報

初出「文藝春秋 臨時増刊号オール読物号」1930(昭和5)年7月5日
分類NDC 914
公開日2010-07-12
最終更新2014-09-21
底本 「堀辰雄作品集第四巻」筑摩書房
入力tatsuki
校正染川隆俊

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