堀 辰雄

大和路・信濃路

新字新仮名 約60,381字・読了目安121分

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樹下 その藁屋根の古い寺の、木ぶかい墓地へゆく小径のかたわらに、一体の小さな苔蒸した石仏が、笹むらのなかに何かしおらしい姿で、ちらちらと木洩れ日に光って見えている。いずれ観音像かなにかだろうし、しおらしいなどとはもってのほかだが、――いかに…

作品情報

分類NDC 915
公開日2004-03-23
最終更新2014-09-18
底本 「昭和文学全集 第6巻」小学館
入力kompass
校正松永正敏

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