堀 辰雄

朴の咲く頃

新字新仮名 約15,414字・読了目安31分

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一 あたりはしいんとしていて、ときおり谷のもっと奥から山椒喰のかすかな啼き声が絶え絶えに聞えて来るばかりだった。そんな谷あいの山かげに、他の雑木に雑って、何んの木だか、目立って大きな葉を簇がらせた一本の丈高い木が、その枝ごとに、白く赫かしい…

作品情報

初出「文藝春秋」1941(昭和16)年1月号
分類NDC 913
公開日2004-03-11
最終更新2014-09-18
底本 「幼年時代・晩夏」新潮文庫、新潮社
入力kompass
校正染川隆俊

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