原 民喜

三人

新字旧仮名 約784字・読了目安2分

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遠くの低い山脈は無表情な空の下に連ってゐた。しかしその山脈を銀のナイフで切れば血が噴き出すかも知れない――何だかさう云ふ気持も少しした。鈍い太陽が冬枯れの練兵場の上にあった。眺めはまるで人生のやうに退屈であった。今日は正月二日なので兵士の影…

作品情報

分類NDC 913
公開日2009-08-25
最終更新2014-09-21
底本 「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
入力蒋龍
校正小林繁雄

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