原 民喜

棉の花

新字旧仮名 約375字・読了目安1分

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十歳の時の夏、構造は川端の小母の家で暮した。小母は夕方、構造を連れて畑のなかを通って、或る家の風呂へ入らして貰ひに行くのだった。湯気で上気した小母の顔が湯気の中の電燈と一緒に彼の瞳に映ったりした。帰りは月が出てゐて、畑には棉の花が咲いてゐた…

作品情報

分類NDC 913
公開日2013-05-01
最終更新2014-09-16
底本 「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
入力蒋龍
校正伊藤時也

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