原 民喜

酸漿

新字旧仮名 約315字・読了目安1分

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結婚式の二時間前、彼女は畳に落ちてゐた酸漿を拾って鳴らして捨てた。 朝、夫が役所へ出て行くと、彼女はもう一度寝床に潜り込んで、昼過ぎに起きた。それから煎餅を噛りながら新聞を読んだ。それから夕方まで鏡台に対ってぽかんと暮した。 夫が出張で三日…

作品情報

分類NDC 913
公開日2013-04-26
最終更新2014-09-16
底本 「普及版 原民喜全集第一巻」芳賀書店
入力蒋龍
校正伊藤時也

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