田山 花袋 、田山 録弥

春雨にぬれた旅

新字旧仮名 約1,408字・読了目安3分

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志摩から伊勢、紀伊と旅して行つた時のことが第一に思ひ出される。其時、私は糸立を着て、草鞋を穿いて歩いて行つた。浜島から長島までの辛い長い山路、其処には桃の花の咲いてゐる畑もあれば、椿の花の緑葉の中に紅く簇つてゐる漁村もあつた。五ヶ所を通つた…

作品情報

初出「文章世界 第六巻第五号」1911(明治44)年4月1日
分類NDC 915
公開日2020-05-13
最終更新2020-04-28
底本 「定本 花袋全集 第二十七巻」臨川書店
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正岡村和彦

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