徳永 直

麦の芽

新字新仮名 約4,864字・読了目安10分

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一 善ニョムさんは、息子達夫婦が、肥料を馬の背につけて野良へ出ていってしまう間、尻骨の痛い寝床の中で、眼を瞑って我慢していた。 「じゃとっさん、夕方になったら馬ハミ(糧)だけこさいといてくんなさろ、無理しておきたらいかんけんが」 出がけに嫁…

作品情報

初出「中外日報」1930(昭和5)年3月
分類NDC 913
公開日2009-01-05
最終更新2014-09-21
底本 「徳永直文学選集」熊本出版文化会館
入力門田裕志
校正仙酔ゑびす

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