菊池 寛

恩を返す話

新字新仮名 約9,657字・読了目安19分

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寛永十四年の夏は、九州一円に近年にない旱炎な日が続いた。その上にまた、夏が終りに近づいた頃、来る日も来る日も、西の空に落つる夕日が真紅の色に燃え立って、人心に不安な期待を、植えつけた。 九月に入ると、肥州温泉ヶ嶽が、数日にわたって鳴動した。…

作品情報

分類NDC 913
公開日2000-01-26
最終更新2014-09-17
底本 「菊池寛 短篇と戯曲」文芸春秋
入力真先芳秋
校正鈴木伸吾

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