小寺 菊子

父の帰宅

新字旧仮名 約11,065字・読了目安22分

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一 「あれ誰だか、兄さんは知つとるの!」 「知らん!」 「ちよつとそこ覗いて来ると分るわ。」 小学校から帰つて来た兄と妹である。部屋一つ隔てた奥の座敷を、兄の孝一は気味わるさうにそつと覗きに行つた。 「分つた?」 賢こい眼を輝かせて、みよ子…

作品情報

初出「文章世界」1910(明治43)年4月号
分類NDC 913
公開日2011-05-05
最終更新2014-09-16
底本 「ふるさと文学館 第二〇巻 【富山】」ぎょうせい
入力林幸雄
校正富田倫生

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