正岡 子規

熊手と提灯

新字新仮名 約3,618字・読了目安7分

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本郷の金助町に何がしを訪うての帰り例の如く車をゆるゆると歩ませて切通の坂の上に出た。それは夜の九時頃で、初冬の月が冴え渡って居るから病人には寒く感ぜられる。坂を下りながら向うを見ると遠くの屋根の上に真赤な塊が忽ち現れたのでちょっと驚いた。箒…

作品情報

初出「ホトトギス 第三巻第三号」1899(明治32)年12月10日
分類NDC 914
公開日2010-08-28
最終更新2014-09-21
底本 「飯待つ間」岩波文庫、岩波書店
入力ゆうき
校正noriko saito

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