煤煙の匂ひ
新字旧仮名 約26,408字・読了目安53分
一 彼は波止場の方へふら/\歩いて行つた。此の土地が最早いつまでも長くは自分を止まらせまいとしてゐるやうで、それが自分のにぶりがちな日頃の決心よりも寧ろ早く、此の土地を去らねばならぬ時機が迫つて来はせぬかといふ、妙に心細い受け身の動揺の日が…
作品情報
| 初出 | 「中外」1918(大正7)年7月号 |
|---|---|
| 分類 | NDC 913 |
| 公開日 | 2010-10-13 |
| 最終更新 | 2016-11-08 |
| 底本 | 「現代日本文學大系 49 葛西善藏 嘉村礒多 相馬泰三 川崎長太郎 宮地嘉六 木山捷平 集」筑摩書房 |
| 入力 | 林幸雄 |
| 校正 | 伊藤時也 |
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