葛西 善蔵

蠢く者

旧字旧仮名 約14,347字・読了目安29分

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父は一昨年の夏、六十五で、持病の脚氣で、死んだ。前の年義母に死なれて孤獨の身となり、急に家財を片附けて、年暮れに迫つて前觸れもなく出て來て、牛込の弟夫婦の家に居ることになつたのだ。その時分から父はかなり歩くのが難儀な樣子だつた。杖無しには一…

作品情報

初出「中央公論」1924(大正13)年4月
分類NDC 913
公開日2011-06-09
最終更新2014-09-16
底本 「子をつれて」岩波文庫、岩波書店
入力川山隆
校正門田裕志

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