田中 貢太郎

参宮がえり

新字新仮名 約8,312字・読了目安17分

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明治五年比の晩春の夕方、伊良湖岬の手前の磯に寄せて来た漁船があった。それは参宮帰りの客を乗せたもので、五十前後に見える父親と、二十歳位になる忰の二人伴であった。 舟は波のうねりのすくない岩陰に繋がれて陸へは橋板が渡された。その舟には顔の渋紙…

作品情報

分類NDC 913
公開日2012-07-10
最終更新2014-09-16
底本 「日本怪談大全 第二巻 幽霊の館」国書刊行会
入力川山隆
校正門田裕志

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