吉川 英治

鳴門秘帖

02 江戸の巻

新字新仮名 約153,573字・読了目安307分

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お千絵様 みぞれ模様の冬空になった。明和二年のその年も十一月の中旬を過ぎて。 ここは江戸表――お茶の水の南添いに起伏している駿河台の丘。日ごとに葉をもがれてゆく裸木は、女が抜毛を傷むように、寒々と風に泣いている。 虱しぼりの半手拭を月代に掛…

作品情報

分類NDC 913
公開日2013-04-09
最終更新2014-09-16
底本 「鳴門秘帖(一)」吉川英治歴史時代文庫2、講談社 / 「鳴門秘帖(二)」吉川英治歴史時代文庫3、講談社
入力門田裕志
校正トレンドイースト

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