吉川 英治

八寒道中

新字新仮名 約16,688字・読了目安33分

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一 笛は孤独でたのしめる。――いつか旅で笛を吹く心境のふしぎな陶酔の味を知って、今では、安成三五兵衛の腰には、大小と印籠のほかに、袋にはいった一笛がたばさまれて、かれの旅に離れぬものとなっていた。 それは、桑名の城下で、すすけた古物屋の店ざ…

作品情報

初出「講談倶楽部」1929(昭和4)年1月号
分類NDC 913
公開日2013-03-27
最終更新2014-09-16
底本 「治郎吉格子 名作短編集(一)」吉川英治歴史時代文庫、講談社
入力門田裕志
校正川山隆

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