吉川 英治

治郎吉格子

新字新仮名 約21,436字・読了目安43分

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立つ秋 湯槽のなかに眼を閉じていても、世間のうごきはおよそわかる――。ふた月も病人を装って辛抱していたこの有馬の湯治場から、世間の陽あたりへ歩き出せば、すぐにあしのつくというくらいな寸法は、なにも、気がつかずに立った治郎吉ではなかった。 素…

作品情報

初出「週刊朝日 秋季特別号」1931(昭和6)年10月1日
分類NDC 913
公開日2013-03-18
最終更新2014-09-16
底本 「治郎吉格子 名作短編集(一)」吉川英治歴史時代文庫、講談社
入力門田裕志
校正川山隆

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