吉川 英治

大谷刑部

新字新仮名 約18,656字・読了目安37分

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馬と兵と女 七月の上旬である。唐黍のからからとうごく間に、積層雲の高い空が焦けきッた鉄板みたいにじいんと照りつけていた。 ――真っ黄いろな埃がつづく。 淀を発した騎馬、糧車、荷駄、砲隊、銃隊などの甲冑の列が、朝から晩まで、そして今日でもう七…

作品情報

初出「現代二月号」1936(昭和11)年
分類NDC 913
公開日2013-03-09
最終更新2014-09-16
底本 「柳生月影抄 名作短編集(二)」吉川英治歴史時代文庫、講談社
入力門田裕志
校正川山隆

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