吉川 英治

鬼

新字新仮名 約17,022字・読了目安34分

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一 「――お待ちかねでいらっしゃる。何、そのままの支度でさし支えありますまい。すぐ庭口へ」 と、近習番に促されると、棟方与右衛門は、よけいに足も進まず、気も晦くなってしまう。 案のじょうである。 大書院へ出ていた君侯の面には、焦躁のすじが立…

作品情報

初出「オール読物 一月号」1937(昭和12)年1月号
分類NDC 913
公開日2013-03-12
最終更新2014-09-16
底本 「柳生月影抄 名作短編集(二)」吉川英治歴史時代文庫、講談社
入力門田裕志
校正川山隆

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