吉川 英治

下頭橋由来

新字新仮名 約6,572字・読了目安13分

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飯櫃 十八になるお次が、ひとつの嫁入りの資格にと、巣鴨村まで千蔭流の稽古に通い始めてから、もう二年にもなる。 その間ずうっと、彼女は家を出るたび帯の間へ、穴のあいた寛永通宝を一枚ずつ、入れて行くのを忘れた日はなかった。 「あんな、張合いのあ…

作品情報

初出「オール読物 五月号」1933(昭和8)年
分類NDC 913
公開日2013-03-15
最終更新2014-09-16
底本 「柳生月影抄 名作短編集(二)」吉川英治歴史時代文庫、講談社
入力門田裕志
校正川山隆

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