牧野 信一

朝居の話

新字旧仮名 約2,237字・読了目安4分

この作品を読む Amazonで探す

去年の十二月のはぢめ頃だつた。 あたゝかく、風のない朝、十時時分、僕は蜜柑山の芝のスロウプに腰かけて、海を眺めてゐると、絵かきの朝居閑太郎が、僕の妻に案内されて、僕の前に立ち、情熱のこもつた息苦し気な調子で、そして対者に遠慮する微笑を浮べて…

作品情報

初出「文藝春秋 第八巻第四号(四月特別号)」文藝春秋社、1930(昭和5)年4月1日
分類NDC 914
公開日2011-08-17
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第三巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

牧野 信一の他の作品

牧野 信一の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。