牧野 信一

ランプの明滅

新字旧仮名 約2,686字・読了目安5分

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試験の前夜だつた。彼はいくら本に眼を向けてゐても心が少しもそれにそぐはないので――で、落第だ――と思ふと慄然とした。と、同時に照子の顔が彷髴として眼蓋の裏へ浮んだ。彼にとつて照子の存在が、彼が落第を怖れる唯一の原因となつてゐたので、然も彼は…

作品情報

初出「十三人 第二巻第三号(三月号)」十三人社、1920(大正9)年3月1日
分類NDC 913
公開日2011-06-28
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第一巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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