牧野 信一

香水の虹

新字旧仮名 約3,381字・読了目安7分

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窓帷をあけて、みつ子は窓から庭を見降した。やはらかな朝の日射が、ふかぶかと花壇の草花にふりそゝいでゐる。 姉はカーネーシヨンの花が好きだつた。花壇の隅に美しく咲き誇つてゐる桃色の花を眺めながら、みつ子は姉のことをしきりに想ひつゞけた。きらき…

作品情報

初出「少女 第一〇九号(新年号)」時事新報社、1921(大正10)年12月8日
分類NDC K913
公開日2011-06-10
最終更新2014-09-16
底本 「牧野信一全集第一巻」筑摩書房
入力宮元淳一
校正門田裕志

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