久米 正雄

受験生の手記

旧字旧仮名 約44,476字・読了目安89分

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一 汽笛ががらんとした構内に響き渡つた。私を乘せた列車は、まだ暗に包まれてゐる、午前三時の若松停車場を離れた。 「ぢや左樣なら。おまへも今年卒業なんだから、しつかり勉強しろよ。俺も今年こそはしつかりやるから。」 私は見送りに來てゐた窓外の弟…

作品情報

分類NDC 913
公開日2011-11-19
最終更新2016-02-03
底本 「学生時代」新潮文庫
入力冬木立
校正小林繁雄

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