小川 未明

悪魔

新字新仮名 約8,138字・読了目安16分

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一 道の上が白く乾いて、風が音を立てずに木を揺っていた。家々の前に立っている人は、何か怖しい気持に襲われているように眼をきょときょとしながら、耳を立てて、爪先で音を立てぬように、互に寄り添って、耳から耳へと語り合っていた。 頃は四月であった…

作品情報

初出「新文藝」1910(明治43)年5月号
分類NDC 913
公開日2021-04-07
最終更新2021-03-27
底本 「文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正坂本真一

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