小川 未明

越後の冬

新字新仮名 約8,436字・読了目安17分

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小舎は山の上にあった。幾年か雨風に打たれたので、壁板には穴が明き、窓は壊れて、赤い壁の地膚が露われて、家根は灰色に板が朽ちて処々に莚を掩せて、その上に石が載せられてあった。この山の上は風が強い。雪解の頃になれば南の風が当るし、冬は沖から吹く…

作品情報

初出「新小説」1910(明治43)年1月号
分類NDC 913
公開日2016-12-14
最終更新2016-11-21
底本 「文豪怪談傑作選 小川未明集 幽霊船」ちくま文庫、筑摩書房
入力門田裕志
校正坂本真一

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