中谷 宇吉郎

由布院行

新字新仮名 約7,642字・読了目安15分

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去年の夏のことである。漸く学校は卒業したが、理研の方の建物が出来上っていなかったので、暫く物理教室の狭い実験室の一隅を借りて、仕事を続けていた時のことである。Y君やM君と一緒に、一室で三組も実験をしていて、窮屈な思いをしていたところへ、夏が…

作品情報

初出「社会及国家」1926(大正15)年5月20日
分類NDC 915
公開日2013-02-15
最終更新2014-09-16
底本 「中谷宇吉郎随筆集」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正川山隆

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