中谷 宇吉郎

貝鍋の歌

新字新仮名 約1,831字・読了目安4分

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北海に愚魚あり その名をほっけという 肉は白きこと雪片を欺き 味はうすきこと太虚に似たり 一片の三石の昆布 一滴のうすくちの醤油 真白なる豆腐に わずかなる緑を加う くつくつと貝鍋は煮え 夜は更けて味いよいよ新たなり まだ子供たちが幼かった…

作品情報

初出「文藝春秋」1961(昭和36)年4月1日
分類NDC 914
公開日2013-03-10
最終更新2014-09-16
底本 「中谷宇吉郎随筆集」岩波文庫、岩波書店
入力門田裕志
校正川山隆

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