萩原 朔太郎

諷詩

―人魚詩社の人たちに与ふ―

旧字旧仮名 約111字・読了目安1分

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友だちはひどく歪んだ顏をしながら、 虱に向つて話をした。 『虱や、ご生だからたからないでおくれ、 私にしつつこくしないでおくれ、 おまへはほんとに不愉快だ』 そして痒いところへ手をやらうともしなかつた。 この友だちは聖人だ。

作品情報

分類NDC 911
公開日2011-08-25
最終更新2018-12-18
底本 「萩原朔太郎全集 第三卷」筑摩書房
入力kompass
校正小林繁雄

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