堀 辰雄

噴水のほとりで――

新字旧仮名 約1,421字・読了目安3分

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私達は水族館を出ると、観音堂の裏をすこしばかり歩いた。大きな樹があつた。噴水があつた。鳩が不器用に飛んでゐた。五月の夕暮だつた。 「乞食つて、君、……」 突然、あちらこちらのベンチの上に落葉のやうにころがつてゐる乞食の群を見ると、私の友人が…

作品情報

分類NDC 914
公開日2012-12-11
最終更新2014-09-16
底本 「日本の名随筆33 水」作品社
入力川山隆
校正染川隆俊

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