吉川 英治

新・平家物語

02 ちげぐさの巻

新字新仮名 約136,965字・読了目安274分

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貧乏草 『平太よ。また塩小路などを、うろうろと、道草くうて、帰るではないぞ』 使の出がけに、清盛は、父忠盛から背へ喚かれた。――その声に、たえず背を追われているようなかれの足つきだった。 何といっても、父は、こわい。おととし、保延元年である…

作品情報

初出「週刊朝日」1950(昭和25)年4月号
公開日2023-08-11
最終更新2023-08-08
底本 「吉川英治全集・33 新・平家物語(一)」講談社
入力川山隆
校正トレンドイースト

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