森川 義信

漁村

新字旧仮名 約169字・読了目安1分

この作品を読む Amazonで探す

波がものを言ふやうになつてから 誰も姿を見せない砂浜に 抵抗する事を知らない貝殻のやうな女が 私生児を抱いて立つてゐた それは――生きる為には、生きる為には 泥蟹をまで食べなければならぬ 悲しい漁村の一つの姿である 夢を見ることのゆるされな…

作品情報

初出「若草」1935(昭和10)年3月
分類NDC 911
公開日2019-02-21
最終更新2019-01-29
底本 「増補 森川義信詩集」国文社
入力坂本真一
校正フクポー

森川 義信の他の作品

森川 義信の作品をすべて見る →

底本情報の詳細は青空文庫の図書カードを参照してください。