野村 胡堂

銭形平次捕物控

256 恋をせぬ女

旧字旧仮名 約15,268字・読了目安31分

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一 「親分、あつしはもう口惜しくて口惜しくて」 八五郎はいきなり怒鳴り込むのです。彼岸過ぎのよく晴れた朝、秋草の鉢の世話に、餘念も無い平次は、 「騷々しいな、何が一體口惜しいんだ。好物の羊羹でも喰ひ損ねたのか」 一向氣の無い顏を擧げるのでし…

作品情報

初出「オール讀物」文藝春秋新社、1951(昭和26)年9月号
分類NDC 913
公開日2015-05-17
最終更新2017-03-04
底本 「錢形平次捕物全集第一卷 恋をせぬ女」同光社磯部書房
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正門田裕志

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