長谷川 時雨

紫式部

――忙しき目覚めに

新字新仮名 約3,490字・読了目安7分

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八月九日、今日も雨。 紫式部をもととした随筆の催促が、昨日もあったことを思って、戸をあけてから、蚊帳のなかでそんなことを考える。 水色の蚊帳ばかりではない、暁闇ばかりではない。連日の雨に暮れて、雨に明ける日の、空が暗いのだ。それが、簀戸を透…

作品情報

初出「日本文学」1938(昭和13)年9月1日
分類NDC 914
公開日2013-08-09
最終更新2014-09-16
底本 「長谷川時雨作品集」藤原書店
入力kompass
校正Juki

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