中原 中也

深夜の峠にて

新字旧仮名 約668字・読了目安1分

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峠の頂上を過ぎると私は十歩も歩まぬうちに、いきなり蹲み込んでしまつた。木の葉が偶にそよいでゐる。土は湿つてゐて、腰を下ろすことは出来ない。一寸横に寄つて径傍の草を撫でてみたが、それもビシヨ/\だ。新聞紙も何もないので私は遂に諦めて蹲むだけに…

作品情報

分類NDC 914
公開日2016-04-29
最終更新2016-03-04
底本 「新編中原中也全集 第四巻 評論・小説」角川書店
入力村松洋一
校正noriko saito

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