吉川 英治

夕顔の門

新字新仮名 約15,283字・読了目安31分

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十九の海騒 一 『はてな。……閉めて寝た筈だが』 と、若党の楠平は、枕から首を擡げて、耳を澄ました。 ――風が出て来たらしい。 海が近いので、庭木には潮風が騒めいている。確かに、寝しなに閉めたとばかり思っていた庭木戸の扉が、時折、ばたん――…

作品情報

初出「婦人倶楽部 臨時増刊」大日本雄弁会講談社、1938(昭和13)年6月
分類NDC 913
公開日2014-03-01
最終更新2014-09-16
底本 「吉川英治全集・43 新・水滸傳(二)」講談社
入力川山隆
校正門田裕志

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