吉川 英治

剣の四君子

03 林崎甚助

新字新仮名 約12,202字・読了目安24分

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一 母のすがたを見ると、甚助の眼はひとりでに熱くなった。 世の中でいちばん不倖せな人が、母の姿であるように見られた。 「どうしたら母は楽しむだろうか」 物心のつき初めた頃から、甚助はそんな考えを幼心にも持った。 ふと、何かの弾みに、その淋し…

作品情報

初出「講談倶楽部 一月号」大日本雄弁会講談社、1940(昭和15)年1月
分類NDC 913
公開日2014-10-03
最終更新2014-09-15
底本 「剣の四君子・日本名婦伝」吉川英治文庫、講談社
入力川山隆
校正岡村和彦

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