伊藤 左千夫

箸

新字新仮名 約19,000字・読了目安38分

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一 朝霧がうすらいでくる。庭の槐からかすかに日光がもれる。主人は巻きたばこをくゆらしながら、障子をあけ放して庭をながめている。槐の下の大きな水鉢には、すいれんが水面にすきまもないくらい、丸い葉を浮けて花が一輪咲いてる。うす紅というよりは、そ…

作品情報

初出「ホトヽギス 第十三卷第一號」1909(明治42)年10月1日
分類NDC 913
公開日2016-09-18
最終更新2016-09-02
底本 「野菊の墓」ジュニア版日本文学名作選、偕成社
入力高瀬竜一
校正岡村和彦

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