山本 周五郎

赤ひげ診療譚

03 むじな長屋

新字新仮名 約27,041字・読了目安54分

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一 梅雨にはいる少しまえ、保本登は自分から医員用の上衣を着るようになった。薄鼠色に染めた木綿の筒袖と、たっつけに似たその袴とは、よく糊がきいてごわごわしており、初めて着たときには、人にじろじろ見られるようでかなり気まりが悪かった。 新出去定…

作品情報

初出「オール読物」1958(昭和33)年5月~6月
分類NDC 913
公開日2018-08-21
最終更新2019-02-24
底本 「山本周五郎全集第十一巻 赤ひげ診療譚・五瓣の椿」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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