山本 周五郎

似而非物語

新字新仮名 約33,049字・読了目安66分

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一 加賀のくにの白山谷を、鶴来町のほうから手取川に沿って登って来たひとりの旅装の老人が、牛窪という村にかかる土橋のところで立停った。年は六十前後、背丈は五尺七寸くらいあった。痩せていて色が黒く、眉毛も髪も白い。眉毛が特に白くて、陽に向くとき…

作品情報

初出「週刊朝日涼風読物号」朝日新聞出版、1952(昭和27)年6月
分類NDC 913
公開日2021-09-24
最終更新2021-08-28
底本 「山本周五郎全集第二十四巻 よじょう・わたくしです物語」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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