山本 周五郎

蕭々十三年

新字新仮名 約8,377字・読了目安17分

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一 明暦三年の火事は江戸開府いらいはじめての大災だった。正月十八日午後三時ころ、西北の烈風ちゅうに、本郷五丁目裏にある本妙寺から発した火は、ほとんど市街の三分の一を焼き、ついに江戸城の本丸天守閣をさえ炎上せしめた。そしてまだその余燼の消えや…

作品情報

初出「新国民」1942(昭和17)年1月号
公開日2026-01-18
最終更新2026-01-15
底本 「山本周五郎全集第十九巻 蕭々十三年・水戸梅譜」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正北川松生

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