山本 周五郎

お美津簪

新字新仮名 約13,910字・読了目安28分

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一 「音をさせちゃ駄目、そおっと来るのよ」 「――大丈夫です」 「そら! 駄目じゃないの」 正吉の重みで梯子段が軋むと、お美津は悪戯らしく上眼で睨んだ。――十六の乙女の眸子は、そのとき妖しい光を帯びていた。 土蔵の二階は暗かった、番札を貼っ…

作品情報

初出「キング増刊号」大日本雄辯會講談社、1937(昭和12)年8月
分類NDC 913
公開日2021-09-04
最終更新2021-08-28
底本 「山本周五郎全集第十八巻 須磨寺附近・城中の霜」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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