山本 周五郎

その木戸を通って

新字新仮名 約23,121字・読了目安46分

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一 平松正四郎が事務をとっていると、老職部屋の若い付番が来て、平松さん田原さまがお呼びですと云った。正四郎は知らぬ顔で帳簿をしらべてい、若侍は側へ寄って同じことを繰り返した。 「おれのことか、なんだ」と正四郎が振向いた、「平松なんて云うから…

作品情報

初出「オール読物」文藝春秋新社、1959(昭和34)年5月
分類NDC 913
公開日2021-06-22
最終更新2021-05-27
底本 「山本周五郎全集第二十八巻 ちいさこべ・落葉の隣り」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正栗田美恵子

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