山本 周五郎

日本婦道記

松の花

新字新仮名 約11,176字・読了目安22分

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一 北向きの小窓のしたに机をすえて「松の花」という稿本に朱を入れていた佐野藤右衛門は、つかれをおぼえたとみえてふと朱筆をおき、めがねをはずして、両方の指でしずかに眼をさすりながら、庭のほうを見やった。窓のそとにはたくましい孟宗竹が十四五本、…

作品情報

初出「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1942(昭和17)年6月
分類NDC 913
公開日2019-02-14
最終更新2019-01-30
底本 「山本周五郎全集第二巻 日本婦道記・柳橋物語」新潮社
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正酒井和郎

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