永井 荷風

枇杷の花

新字新仮名 約3,380字・読了目安7分

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顔を洗う水のつめたさが、一朝ごとに身に沁みて、いよいよつめたくなって来る頃である。昼過に何か少し取込んだ用でもしていると日の短くなったことが際立って思い知られるころである。暦を見て俄にその年の残った日数をかぞえて見たりするころである。菊の花…

作品情報

初出「大和 第一卷第一號」大和発行所、1935(昭和10)年1月
分類NDC 914
公開日2018-12-03
最終更新2018-11-24
底本 「日本近代随筆選 1出会いの時〔全3冊〕」岩波文庫、岩波書店
入力岡村和彦
校正館野浩美

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