永井 荷風

あぢさゐ

新字新仮名 約12,341字・読了目安25分

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駒込辺を散策の道すがら、ふと立寄った或寺の門内で思いがけない人に出逢った。まだ鶴喜太夫が達者で寄席へも出ていた時分だから、二十年ぢかくにもなろう。その頃折々家へも出入をした鶴沢宗吉という三味線ひきである。 「めずらしい処で逢うものだ。変りが…

作品情報

初出「中央公論 第四十六年第三号」1931(昭和6)年3月1日
公開日2023-12-03
最終更新2023-11-26
底本 「花火・来訪者 他十一篇」岩波文庫、岩波書店
入力入江幹夫
校正きりんの手紙

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