山本 周五郎

春いくたび

新字新仮名 約9,593字・読了目安19分

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一 霧のふかい早春のある朝、旅支度をした一人の少年が、高原の道をいそぎ足で里の方へと下って来た。……年は十八より多くはあるまい、意志の強そうな唇許と、睫のながい、瞠いたような眼を持っている、体はがっちりとしては見えるが、まだどこやら骨細なの…

作品情報

初出「少女の友」実業之日本社、1940(昭和15)年4月号
公開日2022-12-15
最終更新2022-11-26
底本 「春いくたび」角川文庫、角川書店
入力特定非営利活動法人はるかぜ
校正noriko saito

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