尾崎 士郎

菎蒻

新字新仮名 約23,080字・読了目安46分

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底冷えのする寒さで眼がさめた。夢からさめたあとの味気なさのせいでもあるが横の蒲団に枕をならべて眠っている妻と子供の顔が鈍い電灯の灯かげの中にたよりなくうきあがって見える。自分の力で支えきれないような不安がどっと胸にこみあげてきたのである。生…

作品情報

初出「中央公論」中央公論社、1937(昭和12)年4月
分類NDC 913
公開日2021-02-19
最終更新2021-01-27
底本 「尾崎士郎短篇集」岩波文庫、岩波書店
入力入江幹夫
校正フクポー

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