窪田 空穂

烏帽子岳の頂上

新字新仮名 約7,554字・読了目安15分

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眼が覚めると一しょに、私はテントから這い出した。着ものは夜も昼も一つものである。着がえといえば、靴下を脱いで、甲掛足袋と草鞋とを穿くだけであった。 昨日、朝から夕方まで、殆ど四つ這いになり通してこの烏帽子岳の乗越まで登った、その疲れはほぼぬ…

作品情報

初出「早稻田文學 第二百三號」早稻田文學社、1922(大正11)年10月1日
分類NDC 915
公開日2020-06-08
最終更新2020-05-31
底本 「紀行とエッセーで読む 作家の山旅」ヤマケイ文庫、山と溪谷社
入力富田晶子
校正雪森

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