久生 十蘭

蛙料理

新字旧仮名 約377字・読了目安1分

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むぐらをわけて行くと、むやみに赤蛙がとびだす。ふとフランスで食べた蛙料理を思ひだした。 牛酪焼の蛙の脚をつまんで歯でしごくと、小鳥よりもやはらかでなんともいへぬ香気が口の中にひろがる。 「おい、蛙のソーテは乙だつたな」といふと、並んで歩いて…

作品情報

初出「朝日新聞」朝日新聞大阪本社、1946(昭和21)年10月7日
分類NDC 913
公開日2020-04-06
最終更新2020-03-29
底本 「定本 久生十蘭全集 6」国書刊行会
入力かな とよみ
校正きゅうり

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